「今日はなんだか静かだね」
バッグの中から外を見ているぬいが、そうつぶやいたような気がしました。

見慣れた街も、ぬいの目線で見ると新鮮に映ります。
いつもの景色が全く違って見える。

写真を撮るとき、私は自然とぬいに話しかけています。
「ここ、かわいいよ」「ちょっとこっち向いて」
そんなやりとりの中で、自分の感情や景色のとらえ方にも気づくんです。



ぬいが見ている世界は、私が感じている世界そのもの。
完璧に撮ろうという気持ちが先走ると、妥協もできないなんか息苦しささえ感じる写真になったりします。
その表情や仕草を通して、自分の今の気持ちがやさしく翻訳されていくようです。
ぬいと一緒に過ごす時間は、自分の心を映す鏡のような、大切なひとときです。
そこで見つけた気づきは本当に宝物のように大切なことだったりします。