すみっコ日和~Perfect day for sumikko~

すみっコぐらしが大好きな在宅ワーカーの毎日

未来の私に贈るメッセージ

夜の静かな時間、私は机の前に座り、ペンを取ります。
目の前の白い紙を見つめながら、今日という一日をゆっくりと思い返す。
仕事でうまくいかなかったこと、誰かの一言で少し傷ついたこと、でも小さな嬉しさも確かにあったこと。そのすべてを抱えながら、私は未来の自分に手紙を書くようにして「言葉」を残しています。

未来の私に何を伝えたいだろう。
すぐに答えは出ません。
でもこうして“書く時間”を持つこと自体が、私にとっては心を整える大切な時間になっています。


未来に届く声を言葉にする

日々の暮らしの中で、私たちはたくさんのことを考え、感じながら、流していきます。
忙しさの中で「今」の気持ちを置き去りにしてしまうことも多いですね。
だからこそ、未来の私に宛てて言葉を贈る時間をつくることは、過去と現在と未来を優しくつなぐ橋のような役割を果たしてくれるのです。

私はよく、手帳の最後に一文だけ未来の私へのメッセージを書き残します。
「今日もよくやったね」
「不安があっても、きっと大丈夫」
「焦らず、自分のペースでいこう」

たったそれだけの言葉でも、数か月後に読み返すと、まるで誰かに励まされたような気持ちになります。それは、過去の自分が未来の私を信じて残してくれた言葉だから。


「整える時間」としての手紙

この“未来の私への手紙”を書く時間は、私にとって心のメンテナンスのようなものです。今日の感情を外に出し、未来に向けて優しい言葉を贈る。その過程で、頭の中が整理され、心が穏やかに落ち着いていくのです。

私はこの時間を「夜の5分ルール」と呼んでいます。
どんなに忙しくても、寝る前の5分だけは机に向かい、手帳を開く。ペンを走らせながら、自分の気持ちを“時間の中に置いていく”。そうすることで、一日の終わりに心がふっと軽くなるのです。

時間の使い方というのは、何をするかだけでなく、どんな気持ちで過ごすかでも変わります。未来の自分への手紙を書く5分は、「生産性」ではなく「静けさ」に価値を置く時間。その静けさが、次の日の私を柔らかく包んでくれます。


手紙がくれる視点の転換

未来に手紙を書くという行為は、自然と視点を未来へ向けることになります。
不安なことがあっても、「未来の私はどうしているだろう?」と考えると、少しだけ前向きになれる。

たとえば、今日の私が悩みを抱えているとしても、未来の私はその問題をもう乗り越えているかもしれない。
「大丈夫だよ、あのときの悩みはちゃんと解決したから」と、未来の自分が微笑みながら返事をくれるような気がします。

そう考えると、今の悩みも“過程”に見えてくる。
手紙を書くことで、私は時間の中に希望を見出すことができるんです。


書くことで時間を積み重ねる

手紙を書くという行為は、「今」という時間を丁寧に積み重ねることでもあります。
未来に焦るのではなく、「今ここにいる私」をきちんと見つめること。その積み重ねが、結果として未来を整えていくんです。

私が心がけているのは、書く内容を立派にしようとしないこと。背伸びしたって、実際には背伸びすら出来てないことの方が多い。
「今日は疲れたけど、夕方の風が気持ちよかった」
「お風呂にゆっくり浸かったら、心がほっとした」
そんな日常の記録の中にも、未来の私に届く優しさがあります。

未来の自分がこの手帳を読み返すとき、きっとこう思うはずです。
「こんなにがんばってたんだな」
「この頃の私は、この一瞬をちゃんと生きていたんだな」

それが、自分を信じる力になります。



未来の私へ。

どんな日々を過ごしていても、どうか自分を責めないでいてね。
今の私は、不安も抱えながら、それでも前を向いて歩こうとしています。
あなたがこの手紙を読むころ、きっといくつもの季節を越えて、少し違う景色を見ていることでしょう。

でも、どんなあなたであっても大丈夫。
完璧でなくても、何かを成し遂げていなくても、あなたがあなたとして生きていることが、すでに尊い。

この5分の手紙を書く時間が、私にとっての“心の整え時間”です。
そして、未来のあなたがこの言葉を読む時間が、また新しい「整う時間」になりますように。

 

 

 

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