最近、私は気づいたんです。
「休む」って言葉をよく使っているのに、本当の意味では休めていなかったなって。
休む=寝ること、休む=何も予定を入れないこと。
そう思い込んでいたけれど、実際には体を横にしても、頭の中はずっと動き続けていたんです。「明日あれしなきゃ」「このままでいいのかな」って、気づけば心が働きっぱなし。体は止まっても、心は全然休んでいなかったんです。
だからこの前の休日、私は“ちゃんと休む”ということを意識してみたんです。
スマホも開かず、何も「生産的なこと」をしない。「ただ休む」を本気でやってみようと思ったんです。
休むことに罪悪感があったんです
最初のうちは、正直落ち着かなかったんですよね。家にいて何もしていないと、「時間がもったいない」っていう声がすぐに出てくる。SNSでは、誰かが頑張っていたり、学びをシェアしていたりする。そんな投稿を見て、「自分も何かしなきゃ」って焦る気持ちが出てくるんです。


でもそのとき、ふと思ったんです。
みんなが走っているからって、自分まで走らなくてもいいんじゃないかって。
私は私のペースで生きていい。
そう思えたら、少しだけ肩の力が抜けたんです。
「何もしない」が思ったより難しいんです
「ただ休む」をやってみようと思っても、最初は何をしていいのか分からなかったんです。テレビをつけたら、情報がどんどん入ってきて心がざわつく。スマホを触ると、休んでいるはずなのに誰かと比べて落ち込む。
だから、まずは“静けさ”を選ぶことにしたんです。窓を少し開けて、外の風の音を感じる。お茶をゆっくり淹れて、その湯気を眺める。そうやって少しずつ、「何もしない時間」に自分を慣らしていったんです。


最初のうちは落ち着かなかったけれど、
10分、20分と経つうちに、だんだんと心が静かになっていくのを感じたんです。
心の声がやっと聞こえたんです
静けさの中にいると、不思議なことが起こるんです。ずっと押し込めていた気持ちが、ふと顔を出してくるような感覚です。
「最近、無理してたな」
「本当はあのとき、悲しかったんだ」
「もう少し、自分を甘やかしてもいいんじゃない?」
そんな心の声が少しずつ浮かんできて、私はただ「うん、そうだね」と受け止めていました。“ただ休む”というのは、体を止めることじゃなくて、心に耳を傾ける時間なんだなって、そのとき気づいたんです。
「ちゃんと休む」はスキルなんです
休むって、実は練習が必要。私たちはずっと「頑張る」ことを教えられてきたけれど、
「休む」ことは誰も教えてくれなかったんです。だから最初はうまくできなくて当然。でも、少しずつ練習していくと、心も体もちゃんと“休み方”を覚えていくんです。


私のおすすめは、
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午後の10分を“ぼーっとする時間”にする。
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何か飲みながら、ただ呼吸を感じる。
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「今、私はちゃんと休んでるんだ」って自分に言ってあげる。
これだけでも、気づけば心がゆるんでいるんです。
休むことで“時間”も整うんです
不思議なことに、ちゃんと休むようになると、そのあとの時間の流れまで穏やかになるんです。
以前の私は、常に「時間が足りない」と感じていました。
でも今は、休む時間をとることで、かえって一日の流れがスムーズになりました。頭の中のノイズが減って、「今この瞬間」をちゃんと感じられるようになったんです。
休むことは、時間を無駄にすることじゃない。
むしろ、時間を“取り戻すこと”。
“ちゃんと休む”って、シンプルだけどすごく大切なこと。誰かのために動く前に、自分のために止まる。それだけで、心は静かに整っていくんです。私はこれからも、「何もしない」を怖がらずに、“わたし時間”の中で静けさを育てていこうと思います。
その静けさの中で、「今日もちゃんと生きてるね」って、自分に声をかけられたら、それだけで十分なんですね。