最近、気づいたんです。
心がざわざわしているときって、たいてい「間(ま)」がなくなっているんです。
次の予定を詰め込みすぎたり、人の気持ちにすぐ反応したり、思考や感情が休む隙間を失っているんです。



反対に、心が穏やかで落ち着いている日は、どこかに“間”がある日なんです。呼吸の間、会話の間、行動と行動の間。その“間”が、私を整えてくれているんです。
間があると、心がやわらぐ
朝、コーヒーを淹れるときに、お湯を少しずつ落としながら、香りが広がっていくのを眺める。その時間があるだけで、一日の始まりがまったく違うんです。
慌ただしい朝ほど、つい手早く済ませようとしてしまうけれど、その5分の“間”をゆるやかに過ごすと、不思議と時間が伸びたように感じるんです。
間って、ただの空白じゃないんです。それは、心が呼吸するためのスペースなんです。忙しい毎日の中で、そのスペースを意識的に確保することで、心の奥に小さな余裕が生まれるんです。
会話にも“間”が必要


人と話すときもそうなんです。つい早口になったり、相手の言葉にすぐ反応したくなったりする。でも少し間を置いて、「この人はどんな気持ちで話しているんだろう」と考えると、不思議と会話がやさしくなるんです。
沈黙を怖がらずに、相手の言葉を受け止める“間”を持つ。その時間の中に、信頼や思いやりが育っていくんです。
そして、自分が話すときも同じなんです。言葉を急がずに、自分の心の奥から出てくる声を大切にする。その“ゆっくりとした間”があると、言葉にも温度が宿るんです。
“間”を生む時間の使い方をしてみた
最近、私はスケジュールの立て方を変えてみたんです。予定と予定の間に、あえて30分ほど“何もしない時間”を入れるようにしています。その30分は、スマホも見ずに、ただ歩いたり、お茶を飲んだりするだけ。すると、頭が整理されて、気持ちがリセットされるんですよね。
前の予定で感じたことが自然に整理されて、次の行動に向けて、ちゃんと心の準備ができるんです。この“間”を入れるだけで、一日全体の流れがやわらかくなりました。やることは同じなのに、疲れ方がまるで違うんです。
“間”がある暮らしは、やさしいリズム
家事をするときも、私はなるべく“間”を持つようにしているんです。洗濯を干したあと、すぐに次のことをしない。ちょっと立ち止まって、ベランダの風を感じるんです。


お皿を洗ったあと、すぐ片付けずに、ふきんで拭く手の感触を味わうんです。そんな一瞬の間が、日常を“作業”から“暮らし”に変えてくれるんです。
「急がない」と決めただけで、時間が穏やかに流れ始めるんです。それは、効率の良さとは違う“豊かさの速度”です。
間は、心の余白を守る
間を持たずに走り続けると、心がいつのまにか硬くなってしまうんです。でも、少し立ち止まって深呼吸をすると、「大丈夫、ちゃんとここにいる」と思えるんです。
間は、心の中の“居場所”なんです。
そこで気持ちを整え、また次の一歩をゆっくりと踏み出すための場所なんです。
“間を大切にする暮らし”は、
日々の中で自分を見失わないための優しい方法。
行動と行動の間に、言葉と沈黙の間に、そして忙しさと静けさの間に――。
その小さな間が、私たちを柔らかく包んでくれるんです。
私はこれからも、“間”を恐れず、“間”を楽しむ暮らしを続けていきたいですね。
その間にこそ、心のゆとりと、
「今を生きている」という実感があるんです。