1月5日になると、
心のどこかで
「そろそろ切り替えなきゃ」
という声が大きくなってきますよね。
年は変わった。
カレンダーも新しくなった。
もう去年の話は終わりにして、
前を向かないといけない。
そんな空気が、
少しずつ周りを満たしていく。
でもこの日、
私ははっきり感じていました。
私はまだ、去年の私を連れているなって。



去年は、簡単に置いていけるものじゃないんです
「新しい年になったんだから」
「もう終わったことだから」
そう言われても、
心はそんなに器用じゃありませんよね。
去年の疲れ。
去年の後悔。
去年の喜びや、
うまく言葉にできなかった気持ち。
それらは、
日付が変わったからといって
すぐに消えるものじゃない。
むしろ、
年が変わった今だからこそ、
静かに残っているものもあります。
それを無理に
置いていこうとすると、
心がちぎれてしまう気がしたんです。
まだ連れている自分を、責めなくていいんです
「まだ引きずっている」
「切り替えが遅い」
そんなふうに、
自分を責めてしまうこともありますよね。
でもね、
去年の私をまだ連れているということは、
ちゃんとその一年を生きた証拠なんです。
簡単に手放せないほど、
真剣だった。
必死だった。
心を使っていた。
それは、
弱さじゃなくて、
誠実さなんですよね。



去年の私は、今の私の土台なんです
この一年、
私はいろんな選択をしてきました。
うまくいったものもあれば、
正解だったかわからないものもある。
でも、その一つひとつが、
今の私をここまで連れてきた。
去年の私が
立ち止まった場所も、
迷った時間も、
全部が、今の私の足元にある。
だから、
去年の私を
切り離す必要なんてなかったんです。
新しい年は、真っさらじゃなくていいんです
「新年=リセット」
そんなイメージ、強いですよね。
でも実際は、
新しい年は
何もないところから始まるわけじゃない。
昨日の続き。
去年の延長線。
その上に、
今日がそっと重なっているだけ。
だから、
新しい年は
少し重たくてもいい。
過去を背負っている感じがしても、
それは前に進めていない証拠じゃありません。
ちゃんと、
自分の人生を引き受けている証拠なんです。
去年の自分に、置いていかれないでほしいんです
もし今、
「去年の私はダメだった」
「もっとできたはず」
そんなふうに思っていたら、
少しだけ立ち止まってほしいんです。
去年のあなたは、
そのときの環境で、
そのときの心と体で、
精一杯やっていました。
結果だけを見て、
過去の自分を置き去りにしないでほしい。
置いていかれた過去は、
形を変えて
今のあなたを苦しめてしまうから。
連れていくことで、軽くなることもあるんです
不思議なことに、
「連れていこう」と思えた瞬間、
心が少し軽くなりました。
無理に忘れなくていい。
無理に切り替えなくていい。
去年の私も、
今の私の一部。
そう認めたら、
前に進むことが
少しだけ楽になったんです。
人は、
自分を置いていかないときのほうが、
ちゃんと歩けるのかもしれません。


1月5日は、過去と現在が並んで歩く日なんです
元日ほど特別じゃなくて、
完全な日常でもない。
1月5日は、
過去と現在が
並んで歩き始める日。
去年の私と、
今の私が
同じ道を歩いている感じ。
どちらかを消さなくても、
どちらかが邪魔になるわけでもない。
一緒に歩いていいんです。


もし今、
「まだ去年を引きずっているな」
と感じていたら、
どうかそれを
否定しないでください。
それは、
あなたがちゃんと
一年を生きた証です。
去年の私も、
今の私も、
どちらもあなた。
その両方を連れて、
この一年を歩いていけばいい。
どうか心の中で、
そっと言ってあげてください。
「一緒に行こう」
その言葉が、
あなたの歩幅を
やさしく整えてくれます。