すみっコ日和~Perfect day for sumikko~

すみっコぐらしが大好きな在宅ワーカーの毎日

国宝を、やっと観に行けました

 

先に原作を読まずに、
「まずは映画から観る」と決めていました。
だからこそ、最初からいろいろな場面で
驚かされ続けたのだと思います。

人はそれぞれ、違う家に生まれ、
選んだわけではなくても
その家に用意されたレールを
進まなくてはならないことがある。
そして一度はそこから降りたはずなのに、
気づけばまた戻ってきている――
そんな人生も、きっとあるのだろうなと感じました。

なかなか本音をぶつけ合わない二人。
けれど、その間には確かに
お互いを認め合っている気配がありました。
だからこそ、立場の違いから生まれる葛藤が
とても苦しく、胸に残りました。

歌舞伎の世界。
歌舞伎の家に生まれた子と、
15歳で覚悟を決め、その世界に飛び込んだ子。

それぞれが内側に抱えている辛さは、
たとえ正直にぶつけ合ったとしても、
きっと交わることのないものなのだと思います。
同じ舞台に立っていても、
背負っているものの質が、あまりにも違う。

自分の才能を信じ、
芸と真っ直ぐに向き合い続けてきたにもかかわらず、
血筋という名の、怪物のような圧力にさらされる。
それでも打ち勝つように、
舞台に立ち続ける姿がありました。

頭の中には迷いがあるのに、
身体は覚えていて、自然と舞ってしまう。
脳と身体のあいだにある矛盾を、
あの舞は表現していたように感じます。

そして、この作品を通して知った
「名を引き継ぐ」ということ。
襲名という行為の重さ。

それは栄誉であると同時に、
生き方そのものを背負うことなのだと、
初めて実感しました。

これは、ただ美しい映画ではなく、
人生のどうしようもなさと、
それでも立ち続ける人の姿を描いた物語だったと思います。

 

映画の余韻と、特典のポストカード

歯科に行ったあと、
たまたま見つけたタイミングぴったりの上映スケジュール。
「これは行ける」と思って、
やっと映画館へ足を運ぶことができました。

映画が公開されたのは…いつだっただろう?って思うほど前ですw

あと、本当に外出した際に上映スケジュールがなかなか合わなくて、
この日もお昼に上映スケジュールがあったのは近くに一か所だけで
ほかはレイトショーっていうのかな?遅ーい夜のスタート上映でした

しかも、
特大ヒット御礼・第2弾入場者プレゼントまで
いただくことができて。

中身は、
とても印象深かった場面
「二人藤娘」のポストカード。

箔押し加工が施された封筒に、
一枚のポストカードが丁寧に収められていて、
思わず「豪華だなぁ…」と声が出ました。

私は印刷会社に勤めていた頃から、
箔押しの持つ特別感や美しさが本当に好きで。
そんな自分にとって、
映画の特典が「箔押し加工の封筒」だったこと、
そして作品の中でも特に印象に残っていた
「二人藤娘」の場面だったことが、
なんだかとても嬉しく、幸せに感じました。

 


 

ずっと気になっていた映画『国宝』。
選べないレール、
戻ってきてしまう場所、
言葉にできない葛藤。

観終わったあと、
しばらく余韻が抜けませんでした。

次は、保管している原作小説を
自分のペースで読もうと思います。

そしてこの映画をきっかけに、
近いうちに「歌舞伎」というものを
実際に観劇してみたい――
そんな気持ちも、静かに芽生えています。