一日を終えるころ、
頭の中も心の中も、なんとなく散らかってるなって思うこと、ありませんか?
嬉しいこと、焦ったこと、誰かに言われて少し引っかかっている言葉。
一つひとつは小さくても、それが積み重なると、
なんだか心の中がごちゃごちゃしてくるんですよね。


昔の私は、そのまま眠ろうとしていました。でも、翌朝目が覚めても、疲れが取れていなくて。「ちゃんと寝たはずなのに、心が休まっていない」って思うことが多かったんです。
そんなときに見つけたのが、“夜のルーティン”だったんです。
何か特別なことじゃなくて、自分の心をやさしく整えるための、ほんの小さな習慣なんですよ。
夜は、心を“片づける時間”なんですよね
夜って、体を休めるだけじゃなくて、心を片づけるための時間でもあるんです。
昼間にたくさんの情報を受け取って、人の気配の中で気を使って、知らないうちに心の中にいろんな“荷物”を抱えてしまってるんですよね。
だから夜は、その荷物を少しずつ下ろしてあげる時間。
まるで一日の終わりに部屋を片づけるように、自分の心にも“おやすみの準備”をしてあげるんです。
私の夜のルーティンは、3つだけなんです
特別なことはしていないんです。
でも、この3つをするだけで、
心がふわっとやわらかくなるんですよね。


① あかりを落とす
部屋の明かりを少し暗くして、目を休ませる。
やわらかい光に包まれると、それだけで“夜のモード”に切り替わるんです。
② お気に入りの香りを使う
ハーブティーの香りや、アロマをひと吹き。
香りって、心のスイッチを静かに切り替えてくれるんですよね。
③ ノートに3行だけ書く
その日の出来事や、気づいたことを短く書く。
「今日は少し疲れたけど、よく頑張った」
「この瞬間の静けさが好き」
それだけで、心の中が整っていくんです。
「今日も終わっていくんだな」って、実感する時間なんです
夜のルーティンをしていると、「今日」という一日が少しずつ体の中から離れていくのがわかるんですよね。
お茶の湯気が静かに立ちのぼるのを見ていると、昼間のざわざわが少しずつ溶けていく。この瞬間、「今日も終わっていくんだなぁ」って、やっと心が追いつくんです。
そしてその感覚が、翌日の“心の余裕”を作ってくれるんですよ。
散らかった心って、悪いことじゃないんです
昔は、心が乱れていると「整ってない自分はダメだ」って思っていたんです。
でも今は、そうじゃないなって思うんですよね。
心が散らかるって、ちゃんと生きてる証拠なんです。いろんなことを感じて、考えて、人と関わっているからこそ、心が動く。
大切なのは、そのままにしないこと。
“整える時間”を持てば、心はまたちゃんと戻ってくるんです。
夜はそのためにある時間なんですよね。
心を整えるって、“静けさを思い出す”ことなんです
ルーティンの最後に、私はよく深呼吸をするんです。
「吸って、吐いて」そのリズムに合わせて、心が静かになっていく。
静けさって、外の世界にあるんじゃなくて、
自分の中にちゃんとあるんですよね。
忙しさの中で忘れているだけで。
夜の静かな時間にそれを思い出すたび、
「私、今日もちゃんと生きてたな」って思えるんです。
散らかった心を整える夜のルーティンは、自分をやさしく包み直すための小さな習慣なんです。
完璧に片づけなくてもいい。
“今日はここまで”って、自分に声をかけてあげるだけでいいんです。


そして、あたたかいお茶を飲んで、深呼吸をひとつ。
その静けさの中で、「おやすみ、今日のわたし」って言ってあげてください。
きっとその夜、あなたの心はやさしく整って、
明日の朝、少し軽い気持ちで目を覚ませると思うんです。