すみっコ日和~Perfect day for sumikko~

すみっコぐらしが大好きな在宅ワーカーの毎日

やさしい時間で1年を閉じていく

気づけば、今年もあと少しになりましたよね。まだやり残したことがある気がして、なんとなくソワソワしてしまったり、急に気持ちが前のめりになったり。

でも同時に、夕暮れの色や街の静けさに触れるたび、
“終わりが近づいている”という優しい実感も生まれてくるんです。

11月の終わりって、ちょうどその“境目”みたいな場所なんですよね。

振り返りたさと、まだ進みたい気持ちと、少し休みたい気持ちが混ざり合う時間。

だからこそ私は、この時期だけは、
いつも以上にゆっくり過ごすこと を意識しているんです。


1年を終えるとき、頑張る必要なんてないんです

年末が近づくと、なんだか“締めくくらなきゃ”って気持ちになりますよね。

片づけなきゃ、整理しなきゃ、区切りをつけなきゃ…。

そんなふうに自分を追い込んでしまうこと、ありませんか?

でもね、1年の終わりに必要なのは“頑張ること”じゃないんです。
むしろ、
緩めること・ゆだねること・受け止めること
のほうなんですよね。

頑張った1年のあとに、さらに頑張って終わらせようとすると、心が休む場所がなくなってしまうんです。

だからこそ、私は“やさしい終わり方”を選びたいんです。


1年の中で、何を持ち帰りたいかを考えるんです

終わりを急いでしまうと、大事だったはずの気づきや喜びまで、一緒に流れていってしまうんですよね。

だから私は、この時期になると一つだけ自分に質問をするんです。

「今年、何を持ち帰りたい?」

完璧な答えじゃなくていいんです。小さなことでも、曖昧なことでもいい。

たとえば、
「人に頼るのが少し上手になった」
「丁寧に過ごす時間が増えた」
「泣きたいときに泣けるようになった」

そんな“やわらかい自分の変化”だけを、そっと拾ってあげるんです。

そうすると、1年の終わりが“反省の時間”じゃなくて“育った自分を見つける時間”に変わるんですよね。


ゆっくりお茶を飲むだけで、区切りが生まれるんです

年の終わりだからといって、何か大きなことをする必要はないんです。

私はよく、温かい飲み物を淹れて、静かな音楽を流して、少しだけ夕暮れを眺めるんです。たったそれだけなのに、心の中に“区切り”が生まれるんです。

「今年も、いろいろあったなぁ」そんな言葉が自然と浮かんできて、日々の細かい出来事がやさしくほどけていくような感覚。

そういう時間が、1年を静かに閉じていくためのいちばんの準備なんですよね。


“頑張らなかった選択”も、ちゃんと価値があるんです

振り返ってみると、今年はうまくできたことよりも、
「できなかったこと」「やめたこと」のほうが心に残っていたりするんですよね。

でもね、それも全部、あなたの大切な選択なんです。

続けることだけが価値じゃなくて、“やめること”にもちゃんと意味がある。
頑張らなかった日があったから、今のあなたはバランスを取り戻せているんです。

1年の終わりは、そんな“影の努力”にも静かに光を当ててあげるタイミングなんですよね。


やさしい時間で終えると、やさしい始まりがやってくるんです

年末を急いでしまうと、心がちょっと荒れてしまうことがありますよね。

でも、ゆっくり区切りをつけていくと、自然と“始まりの準備”が整っていくんです。

終わり方って、始まり方とつながっているんですよね。

やさしい終わりは、やさしい始まりを連れてきてくれる。それが、これまで私が何度も感じてきたことなんです。

 

 

11月が静かに終わろうとしている今、どうか自分に優しい問いかけをしてみてください。

「今年、私は何を受け取ったんだろう」
「どんな自分に出会えたんだろう」

答えはゆっくりでいいんです。むしろ、急がないほうが深く届く答えになるんですよね。そして、温かい時間の中で、どうかそっとつぶやいてみてください。

「この1年も、よくやってきたよ」

その言葉ひとつで、あなたの一年は、美しく終わっていくんです。