こんにちは。今回は、映画『すみっコぐらし ツギハギ工場のフシギなコ』について、音声配信でたっぷり語った内容をブログ用にまとめました。
すみっコたちが“工場で働く”というこれまでにないシチュエーションで描かれる今作。
笑って、癒されて、気づかされた――
そんな静かでやさしい映画の魅力を、改めて振り返っていきます。
■ 作品基本情報


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タイトル:映画 すみっコぐらし ツギハギ工場のフシギなコ
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公開日:2023年11月3日(第3作)
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監督:作田ハズム(シリーズ初監督)
作田ハズムが出演・監督する最新アニメや過去の作品一覧をチェックすることができます。宇宙なんちゃら こてつくんや、大家さんと僕、アニメ すみっコぐらし 「そらいろのまいにち」なども手掛けていらっしゃいます。
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脚本:角田貴志(ヨーロッパ企画)
演劇で培った独特のテンポ感と、台詞に頼りすぎず“行間で語る”静かなドラマの作り方は、すみっコたちの世界観にぴったり。
作田監督と角田脚本家のタッグは、今回が初めて。
ですが、そうとは思えないほど世界観は自然で、やさしくて、どこか少しだけ切ない。
観る人が物語の余白に自分を重ねられる、そんな豊かな映画に仕上がっています。
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原作:サンエックス/よこみぞゆり(すみっコぐらしの生みの親)
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ナレーション:本上まなみ
すみっコ映画シリーズではおなじみ、本上まなみさんが今作でもナレーションを担当。イノッチは?ちょっと当時いろいろな事情が重なり降板されたんです。
静かでやさしい声が、物語にそっと寄り添い、登場人物たちの気持ちや情景をふわりと包み込んでくれます。
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主題歌:Perfume「すみっこディスコ」
ディスコ風のポップなサウンドにのせて、「すみっこにいても、自分らしく輝いていいんだよ」というメッセージが、明るく、それでいてほんの少し切なく響いてきます。
perfumeのあーちゃん、のっち、かしゆかの3人はアニメ「そらいろのまいにち」でナレーションをしてくれたことものあって、perfumeさんとのコラボになったことは嬉しかったです!
■ あらすじと舞台
すみっコたちが森のはずれで出会ったのは、ツギハギだらけの不思議な建物。
そこはなんと“おもちゃを作る工場”でした。
おもちゃ作りに挑戦することになったすみっコたちは、それぞれの得意を活かしてお仕事に励みます。
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とかげ:布を切る
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しろくま:ミシンを使って縫う
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ねこ:綿を詰める
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ぺんぎん?:検品
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とんかつ&えびふらいのしっぽ:梱包
やがてすみっコたちは、工場で働く「くま工場長」と出会い、一緒におもちゃを作り上げていきます。


■ みどころと感じたこと
◎ “働くすみっコたち”がかわいくて新鮮!
よこみぞゆりさんもインタビューで語っていたように、すみっコたちが一生懸命おもちゃを作る姿は、笑えてほっこり。
かわいいだけじゃなくて、「自分もがんばってみようかな」と思わせてくれる不思議な力があります。


◎ 大人にこそ届く「働く意味」の問いかけ
働いていると、ふと立ち止まりたくなることもありますよね。
この映画は、「なんのために働いてるんだろう?」と迷ってしまうようなときに、
そっと背中を押してくれるような物語でもあります。
特に印象に残ったのは、“自分の得意”を活かして、誰かのために手を動かすすみっコたちの姿。
自分にできることってなんだろう、と考えるきっかけにもなりました。
■ 映画からの問いかけ
この映画には、明確な答えはありません。
だけど、たくさんの「問い」が静かに心に残ります。
「だいじにする」とは、ずっと手元に置くことではないということ。
手放すこともまた、やさしさのかたち。
無口で表情もほとんど変わらないくま工場長ですが、すみっコたちをさりげなく支え、
仕事を頑張る彼らを時折“ほめて”くれるくま工場長の存在は、まるで職場で見守ってくれる上司や先輩のようですよね
自分の“得意”が、誰かのために
じぶんの得意”と向き合い、それを誰かのために活かす”ということ、
“働く”というテーマの根っこにある感覚ですよね
小さな子どもと一緒に観たあとには、「すみっコたち、がんばってたね」「おもちゃ作ってたの、どうだった?」なんて会話が自然と生まれます。
■ 第1作・第2作とのちがいと変化
作品 | 主なテーマ | すみっコたちの変化 |
---|---|---|
第1作『とびだす絵本とひみつのコ』 | 居場所と友情 | 離れ離れでも、再会を信じて前に進む |
第2作『青い月夜のまほうのコ』 | 夢と自己受容 | 「なりたい自分」と向き合う |
第3作『ツギハギ工場のフシギなコ』 | 得意とやさしさ | 誰かのために手を動かす喜び |
シリーズが進むごとに、すみっコたちはほんの少しずつ“すみっこ”から“まんなか”へと歩みを進めているように感じます。
私たちも日常の中で、急に自信がついたり、劇的に変わったりすることは少ないけれど、ふとした経験や出会いの中で、気づかないうちに“変わっていく”。
そんな小さな成長を積み重ねるすみっコたちの姿に、共感せずにはいられません。
■ すみっコたちからもらった、やさしい光
この映画を観たあと、そして配信を通して語ったあと、心がすごく落ち着いているのを感じました。
声を大きく出さなくても、注目されなくても、
自分にできることを誰かのためにする――
そのやさしさは、きっといちばんつよくて、あたたかいものなんだと思います。
もし、ちょっと疲れている方や、立ち止まりたい気分の方がいたら、
ぜひこの映画を観てみてください。
すみっコたちのやさしさに、そっと包まれる時間になると思います。


■ まとめ
『ツギハギ工場のフシギなコ』は、
かわいいだけじゃない、“人生のヒント”がつまったすみっコ映画でした。
観る人の年齢や気分によって、受け取るメッセージはきっと変わります。「いっしょに考える時間」をくれる物語。
ぜひ、ご自身のタイミングで、静かに味わってみてくださいね。
「あなたは、何のために働いていますか?」
大人になって、なんのために働いているのか見えなくなることがある。そんなときに、この映画が考えるきっかけになればいいなって思います。
「だいじにするって、どういうことだろう?」
気に入ったから持っていたい。。から、誰かに使ってほしい。そういう気持ちが重なり合う先にある“てばなすやさしさ”も、お子さんの小さな成長なんですよね。
きっと「だいじにすること」のひとつの形なんです。
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配信情報
U-NEXT、Amazon Prime Video、FODなどの配信サービスで視聴可能。 (※サービスによって有料・無料の条件が異なるため、各サービスで詳細をご確認ください)
第一弾、第二弾の映画と同様に「小説版」ストーリーブック」「絵本」もあります。私は映画が公開されたときにすぐ購入できなくって、先日ネットショップも覗いてみたら取り寄せなどでまだ購入できました!DVDやブルーレイもあります。
ぜひ何度も見て欲しい作品です。